様々な交通課題を解決!最新モビリティ情報
生産年齢減少と高齢者の増加による問題、特に交通に関する課題(買い物や通院といった日常の移動)は今後ますます深刻な状況になります。そんななか様々な企業が新たなモビリティシステムの開発に力を入れています。
小回りの効く移動モビリティ
KDDI、東急不動産、東日本旅客鉄道(JR東日本)、竹芝エリアマネジメント、MONET Technologies、kmモビリティサービスは、東京都港区の交通課題の解決を目的とする実証実験を実施すると発表しました。
今回実施する実証実験では、東京タワー、ウォーターズ竹芝などを停留所とする港区の「浜松町・竹芝エリア」と、高輪ゲートウェイ駅、八芳園などを停留所とする「高輪・白金・白金台エリア」において、無料で乗車できる「グリーンスローモビリティ(通称:グリスロ)」を運行します。このグリーンスローモビリティは、時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスです。グリーンスローモビリティは、電動により環境負荷が少なく、狭い路地でも通行でき、観光客の周遊や高齢者の移動手段確保など、地域のさまざまな事情に合わせた活用が可能です。
実験の対象エリアでは次のような交通課題がありました。
・南北方向の移動手段が充実する一方で、東西方向の移動手段および、移動効率が低い。
・浜松町・竹芝エリアは海に囲まれているため回遊性が低い、高輪・白金・白金台エリアは道幅が狭く急勾配な坂道が多い。
今回の実証実験により、こうした地域の交通課題解決および観光促進による地域の活性化を目指すとのことです。地域が抱える交通課題は様々ですが、コンパクトかつ脱炭素社会の確立を同時に実現できる新たなモビリティとして期待が持てます。
『KDDIら、東京都港区の交通課題の解決を目指した実証実験–11月から4人乗りカートを運行』
(出典:2021年10月27日 CNET Japan記事より)
地上だけじゃない「空飛ぶクルマ」
交通手段は地上だけではありません。近年世界中で空中を移動ルートとして活用する動きが活発となっています。いわゆる「空飛ぶクルマ」です。そんななかSkyDriveは、大阪港中央突堤で大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証実験推進チーム大阪」の支援による開発中のeVTOL「空飛ぶクルマ」の海上飛行試験を公開しました。
今回の試験では、ポートの設置を予定している港湾エリアから海上に向けて、同社が市販する物流向けドローン(カーゴドローン)の「SkyLift」を約3分間自律飛行させるというものでした。また事前応募のあった方々に対しても実験を公開すると同時に、試験会場に近い天保山マーケットプレイスでは、有人飛行の試験機「SD-03」や、今後の取り組みを紹介するパネルなどを展示しました。調査結果については、大阪府が設置する「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」で共有される予定です。
同社では、2023年には試験飛行を開始し、実用化は2025年を予定しているとのこと。有人飛行の試験機「SD-03」は2020年8月に有人飛行試験を成功させており、今後さらなる機体の飛行性能と安全性を高めることに集中するといいます。
すでに海外では空飛ぶタクシーの実用化が進んでいる国もあり、機体の開発や運用、サービスの設計に関しても競争が激化しています。日本でも機体開発はもちろんですが、今後のそうした流れを見据えた法整備や運用ルールの確率など、まだまだ実用に向けての課題はあります。しかし様々な交通課題を解決できる可能性を秘めているモビリティであるといえますので、今後の動向に要注目です。
『SkyDriveが「空飛ぶクルマ」の実証実験を大阪港で実施–2023年には試験飛行』
(出典:2021年10月25日 CNET Japan記事より)
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