【10月第4週】オンライン・バーチャルで生き残る!エンタメサービス支援
いま、新型コロナ感染拡大の影響を受け、エンターテインメント業界およびライブハウスや各種教室、セミナーといった分野は苦境に立たされています。そんな状況を打開すべく、各社様々な手法での支援システムを立ち上げています。今後こうした分野のニューノーマルとなるであろうサービス・技術をご紹介します。
オンラインイベントの収益化支援
Web会議サービス「Zoom」を運営する米Zoom Video Communicationsは、新機能「OnZoom」を発表したました。このOnZoomは、イベントの発見と収益化のためのプラットフォームで、ヨガ教室やセミナーなどのオンラインイベントを探し、チケットを購入できるマーケットプレイスとなっています。
1つのイベントには最大1000人(利用プランによって異なる)の参加が可能。参加希望者はPayPalかクレジットカードでチケットを購入する仕組みです。また、非営利団体であれば、イベントで寄付を受け取る機能も利用できます。参加者にとっては、コンサートや、フィットネス教室などのレッスンといった公開イベントを検索できるほか、PayPalやクレジットカードによって安全にチケットを購入したり、チケットを贈ったり、イベントのお気に入り登録、共有、評価が可能となっています。なお、OnZoomはまずは米国でβ版での提供を開始し、2021年中に世界展開する見込みです。
また米Facebookは、写真・動画SNS「Instagram」でライブ配信者が視聴者から収益を得られる「バッジ機能」の提供を日本でも試験的に始めました。視聴者がライブ視聴中に有料の「バッジ」を購入し、配信者を応援できる仕組みです。バッジは120円、250円、610円の3種類。購入するとライブのコメント欄に、視聴者のアカウント名と購入したバッジのアイコンが表示されます。
まずはこうしたオンラインでも収益化できる仕組みが構築されることで、教室・セミナー・アーティスト活動の存続につながってゆくとよいですね。
『Zoomにオンラインイベント支援機能–Slackなど他社アプリとの連携機能も』
(出典:2020年10月15日 CNET Japan記事より)
『Instagram、“投げ銭”機能を日本でも開始』
(出典:2020年10月21日 ITmedia記事より)
ライブハウス・アーティスト支援
コロナ禍の音楽業界においては、特にライブイベントが開催できないことが大きな痛手となっています。そんななかヤマハは、アーティストのライブをステージ上にバーチャルで再現する「Distance Viewing(ディスタンスビューイング)」を公開しました。等身大映像と本番同様の照明演出を実施し、アーティストのパフォーマンスをステージ上に蘇らせるというものです。
Distance Viewingは10月19日、東京都渋谷区のライブ&カフェ・スペース「Veats Shibuya」で「ヤマハ、ORESAMA、Veats Shibuya presents LIVE ON DISTANCE VIEWING “Gimmme!”」として開催。音楽ユニット「ORESAMA」が前日の10月18日に行ったライブを固定カメラで撮影し、プロジェクターとスピーカーで再生したほか、照明演出もそのまま再現することで、生と同じ臨場感のあるステージをそのまま体験できるシステムです。
同社従来技術である、アーティストの演奏を保存し再現するシステム「Real Sound Viewing」をベースに開発したもので、ライブ会場で記録した音響、映像、照明データをDistance Viewingシステムに保存し、ライブ時の音響再現に加え、照明、映像を再現することが可能になりました。ヤマハでは、今後は事業として継続を続け、チケット代からDistance Viewingの実施代を得るなど、収益化を模索していくとのことです。また、ライブハウスの規模に合わせた機材構築なども可能で機材のレンタルなども検討しているといいます。
多くのライブハウスの運営が厳しくなっているなか、こうした試みが新たなエンターテインメントの火種となり、音楽ライブの火をともし続けてくれることを祈るばかりです。
『ヤマハ、アーティストのライブを再現する「Distance Viewing」–映像、音、照明がステージに蘇る』
(出典:2020年10月20日 CNET Japan記事より)
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