違反・誹謗中傷対策強化、各社の取り組み
昨今、ネット上での誹謗中傷やポリシー違反に関わるニュースが跡を絶ちません。心無いコメントや誤情報により悲しい事件に発展することも。そんななかネットサービス各社とも対策の強化に乗り出しています。
「Yahoo!」ニュースコメント基準厳格化
ヤフーは19日、「Yahoo!ニュース」のコメント欄の健全性を向上させるため、「投稿停止措置」の適用基準を厳格化するなどの誹謗中傷対策を強化すると発表しました。同社ではすでにYahoo!ニュースのコメント欄では、AIにポリシー違反の判断を受けたコメントを複数回投稿しているユーザーに対し、コメント投稿時に注意喚起する機能を2020年7月より導入しています。結果、この機能導入後4カ月で、コメント欄の利用者が増えた一方、注意メッセージが表示されたユーザー数は13.5%減少するなど効果があったといいます。
【Yahoo!ニュースコメントポリシー】
今回の厳格化では、投稿時の注意メッセージを従来の「乱暴な言葉遣いや他人が傷つく内容がないか考えてみましょう」から「不適切なコメントを繰り返し投稿すると、コメントの投稿ができなくなる可能性があります」に変更し、違反コメントを繰り返すユーザーに対する投稿停止措置は違反投稿数の基準を厳格化します。
また今回、AIによりポリシー違反と判断されたコメントが多いコメント欄を自動的に非表示にする機能も追加されました。Yahoo!のコメントポリシーにも記載されているように、コメント欄はニュースに関連する意見や考え、感想を投稿していただくことを目的としているため、匿名で誰でも自由に書き込みができますが、「表現の自由」は無制限ではありません。コメント欄が安心・安全な場所であるよう、利用者側も投稿内容には気をつけたいものです。
『ヤフコメ、投稿停止措置の基準を厳格化 違反が多いコメント欄は自動で非表示に』
(出典:2021年10月19日 ITmedhia記事より)
「Facebook」セーフティー機能強化
Facebookは20日、ルールに違反したユーザーによる「Facebookグループ」への投稿に対し、表示の優先順位を下げることで、潜在的に問題のあるコンテンツを他のユーザーの目に留まりづらくすると発表しました。Facebookグループでは、特定のトピックについて公開または非公開で投稿できるが、新型コロナウイルス関連の誤情報やヘイトスピーチなど有害コンテンツの拡散に悪用されてきたことから、Facebookは取り締まりのための精査に取り組んでいます。
こうしたことから同社では3月、問題のあるコンテンツの拡散を抑えるため、ルールに違反したグループに参加しようとしているユーザーに警告を発するなどの変更を複数発表していました。「Facebookのコミュニティ規定」に違反したユーザーは投稿、コメント、グループへ新規メンバーを追加すること、新しいグループを作成することも制限されます。Facebookでは、ルールに違反したユーザーや、削除されたグループにいたメンバーが大半の場合、管理者に逐一投稿を承認するよう求めています。
【Facebookコミュニティ規定】
このように、自由な表現が出来うるインターネットの世界ですが、悲しいことに不適切なコンテンツが次々と現れ、増加傾向にあります。サービス本来の意義に反した行為により各社とも表現に制限をかけるという苦渋の決断となっています。他人やほかの利用者が不快、迷惑と感じる投稿、サービスの趣旨にそぐわない内容か否か、投稿前に今一度確認するよう心がけたいものです。
『Facebook、ルール違反者によるグループ投稿の表示を削減』
(出典:2021年10月21日 CNET Japan記事より)
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