危険なパスワードの使い回し

 
トレンドマイクロでは独自で行った「パスワードの利用実態調査2017」の調査結果を発表しました。
※調査は6月22日〜23日に実施。「ID/パスワードでのログインが必要なWebサービスの利用者」515名から回答。
 
今回の調査結果によると、「複数のWebサービスでパスワードを使い回している」と回答したユーザは85.2％といまだ高い割合であることがわかりました。
 
また、「使い回すパスワードの数」については、「1種類を使い回す」が15.5％、「2〜3種類を使い回す」が41.4％と、2014年調査からは減少傾向に。一方で「すべてのWebサービスで異なるパスワードを使う」との回答が14.8％と、以前に比べ大きく増加していることから、使い回しによるリスクを認識している利用者が増えてきているともいえます。
 
ID／パスワードを使い回す理由としては、「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」が69.7％と圧倒的に多く、その管理方法にしても「手帳やノートにメモする」という回答が44.7％と1位。やはり、管理の難しさをものがたっていることがうかがえます。
 
『8割超のユーザがパスワード使い回し、管理方法は「紙にメモ」4割超』
（出典：2017年10月06日　トレンドマイクロニュースより）
 

アカウント乗っ取り被害への対応

 
まだまだ乗っ取りなどの被害が多いのが現状ですが、たとえば以下いずれかの対策をするだけでも（理想はすべて）未然に防ぐことはできるでしょう。
 
■複雑なパスワードを使う
■初期設定IDやパスワードを変更しておく（0000、1234、adminなど）
■パスワードを定期的に変更する
■パスワードを使い回さない
■パスワード管理アプリなどを利用する
 
また、万が一SNSなどでの乗っ取りが疑われる場合は各サービス窓口を参照し速やかに対応しましょう。
 
■Twitter「アカウントが乗っ取られた場合」
https://support.twitter.com/articles/241926

■Facebook「アカウントが不正アクセスされた、または乗っ取られたと思われる場合」
https://www.facebook.com/hacked

■LINE「問題報告フォーム」
https://contact.line.me/detailId/10557

■Apple「Apple ID の不正利用が疑われる場合」
https://support.apple.com/ja-jp/HT204145

■Google「第三者にパスワードを変更された」
https://support.google.com/accounts/answer/58585?hl=ja&ref_topic=3382296
 
IDやパスワードを盗まれる手段はいくつかありますが、多くはウイルスメールであったり、不正サイトからの情報流出などが原因となります。こうしたことから、ID、パスワードの管理と同時にウイルス対策ソフトを利用するのはもちろんのこと、お使いのデバイス（PCやスマートフォン）やアプリケーションを常に最新の状態にしておくことも重要ですね。
 

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